JUNKANS
循環ズ
2024.05.01
「循環フェス@梅小路公園」2024.04.07 イベントレポート
今回は2024年4月7日に京都の梅小路公園にて開催された、第4回循環フェスの様子をお届けいたします。
日 時|2024年4月7日(日)
場 所|梅小路公園 七条入り口広場
入場料|無料
はじめに
自己紹介
みなさんこんにちは!
循環フェス実行員・学生運営企画の新 美月です。
私は京都外国語大学グローバルスタディーズ学科に通う22歳大学四年生です。
大学入学後からサーキュラーファッションに対し強い関心を抱き、独学でサーキュラーエコノミーとファッションについて学んでいます。
大学4年次には一年間大学を休学し現在まで服に携わる工場を巡り生産者とお話を続ける日々。
現在は独学で服作りを学び、古着のアップサイクルプロジェクトを進めています。
循環フェスに出会ったのは大学3年生。今は学生運営企画として、ステージイベントを企画したり、循環にまつわる出店者様のお探しなどのお手伝いをさせていただいています。
循環フェスとは
循環フェスとは、京都市を中心に新しい古着の循環方法を若者と共に広げるリユースの祭典。
2022年に始まり、Z世代やリユースに関わる人々とともに国内古着の新たな居場所を生み出す、新たな「循環」のムーブメントです。
イベントでは使用済み衣服回収ボックス『RELEASE⇔CATCH』による古着の回収や、回収された古着のうちお気に入りのものを3点まで¥0でお持ち帰りいただける『¥0Market』を開催しています。
他にもマルシェ、マーケット、ワークショップ、展示、さらにステージイベントなどコンテンツが充実。
循環やリユースに親しくない方も、お祭り気分でお食事やお買い物を楽みながら、循環についてを学ぶことができる企画が盛りだくさん!
当日の様子
今回のご来場者数は、なんと約1万5000人!
第4回目の循環フェスは、過去最多のお客様にご来場いただきました。
前回よりさらにアップデートされた循環フェスはお天気に恵まれ、1日を通して人々の活気に溢れていました。
古着のマーケットや循環コンテンツを楽しむZ世代の若者や地域の方々はもちろん、県外にお住いの方々にも多くご来場いただきました。
当日は梅小路公園で咲き誇る美しい桜の満開日と重なり、みなさまお花見を楽しみながらお祭りの雰囲気を満喫されているご様子。
今回からの新たな取り組み
循環フェスオブジェ『scab space』の登場!
ステージ横に全長3mの循環フェスオブジェが出現しました!
宇宙から来た謎の生命体をテーマに、『scab space』と命名。
今回はなんと株式会社MASIRO様と洛西紙工株式会社様がタッグを組み、製作いただきました。
オブジェの表面には0円マーケットにも使用することができない古着たちを使用。
骨組みは洛西紙工株式会社により、段ボールを立体的に組み合わせ構成されています。
またアーティストの的野哲子さんによりシルクスクリーンで古着に直接ペインティングが施され、ポップで明るい循環フェスのシンボリックな場所となりました。
学生の出店無料化
学生のやってみたいを応援したいという思いから、学生の出店料を無料に!
京都ダイハツ販売株式会社様のご協力のもと、レンタル移動販売者「nibako」を活用し出店。
大学生をはじめ、京都市立日吉ヶ丘高校、京都府立嵯峨野高校、京都府立洛西高校などに出店いただきました。
一部の学生たちは自分たちで開発した商品を完売することができ、一つの成功体験になり自信に繋がったと話していました。
学生の間は、チャレンジしてみたいけど、場所がない、方法がわからない。
出店料無料化によりそんな学生たちの挑戦へのハードルを下げ、学生たちにとって実践的な学びの場となりました。
古着の回収と再循環
衣服回収コーナー
循環フェスのメインイベントでもある古着の回収。
第4回循環フェスの使用済み衣服回収量、なんと2,564kg。
計10,256点のお洋服たちが回収され、こちらも過去最多の回収量となりました。
捨てるにはもったいない、けれどもう着ない。そんなお洋服もきっと誰かには今欲しい輝く一着かもしれない。
使用済み衣服回収ボックス『RELEASE⇔CATCH』を通じて新たな貰い手を見つけるのもまた、資源循環の一環です。
その他回収コーナー
循環フェスでは衣服以外にも、各企業様により布団・アクセサリー・自転車、そして今回からは制服の回収を行なっています。
羽毛布団:14枚
株式会社IWATA様により回収され、その後はダウンを取り出し、独自のイオン化技術で清潔度を高め、新たな製品に生まれ変わります。
自転車:42台
株式会社エイリン様により回収後、まだ使用できる自転車は再生され、ゴムはエネルギー化、アルミやプラスチックはマテリアルリサイクルされます。
アクセサリー:1.5kg
学生団体兼ブランド「potential」様により回収され、現物のまま使用できるものは魅力を活かし、アップサイクルアクセサリーへと生まれ変わらせます。
制服:41kg
今回から新たな挑戦として取り組みが始まった制服の回収。
まだ回収後の行先は確定されていませんが、高くて買いづらい・思い出があって捨てずらい、そんな方々の想いが繋がるきっかけになる場所を新たに模索し続けています。
0円マーケット
循環フェスのもう一つの目玉、お気に入りのものを3点まで¥0でお持ち帰りいただける¥0マーケット!
今回もたくさんのお客様にご来場いただき、アンケート回答者数894人、計2,682枚のお洋服をお持ち帰りいただきました。
一枚一枚お洋服たちを吟味し、トキメク一着を探しながらお楽しみいただいているご様子。
毎度大人気の0円マーケットでは長蛇の列ができていたため、今回から整理券のシステムが導入されました。
順番を待つ間、フードやマーケットをお楽しみいただけます!
循環フェス開催によるCO2削減量
循環フェスは京都市が主催する「京都発脱炭素ライフスタイル推進チーム〜2050京創ミーティング〜」の一環として実施されています。
第4回循環フェスではどれほどのCO2が削されたのでしょうか。
回収コーナー
普段不要になった衣服は通常ゴミとして出され、焼却処理されます。
今回2,564kgの衣服が回収され、古着として活用されることで削減されたCO2はおよそ3.7トン。
これは260本の杉の木が一年間で吸収するCO2量に匹敵します。
¥0マーケット
持ち帰られた2682点のお洋服が古着として活用されることで、新規製造分のCO2排出量を削減することができます。
そのCO2削減量は68.4トン。これもまた約4,885本の杉の木が一年間で吸収するCO2量と同等です。
第4回循環フェス開催では、合計63.17トンのCO2が削減されました。
古着の文化を楽しみながらも、環境保全に取り組むことができる。循環フェスにお客さんとして参加することも循環の一プレイヤーになることの一つです。
コンテンツレポート
ステージイベント
会場の中心部で行われていたステージイベントは循環にまつわるトークショーやアクロバティックなダブルダッチなど、1日を通して大盛り上がり
トークショーでは、専門家や業界関係者と若者が登壇し、循環型社会や古着市場、またものづくりの秘訣についてトークが繰り広げられました。
世代・職種を超え、お客さんを交えた意見交換の場は学びと発見に満ち溢れ、循環型の考えをまた少し深めることができたように思います。
また今回初登場の関西最大のダブルダッチスクール『 MIYAKO JUMP ROPE CLUB(ミヤコジャンプロープクラブ) 』さん!
パフォーマンスは会場を熱気に包み、活気あふれる雰囲気で満ちていました。
パフォーマンスが一つひとつ繰り広げられるたびに、観客からは歓声と拍手が絶え間なく大盛り上がり!
マーケット・マルシェ・ワークショップ・展示
第4回の循環フェスでは76社もの企業の方々に参加いただき、過去最多の出店数!
添加物をなるべく使わない安心なお食事を提供する循環マルシェ
第二回循環フェスから始まったコンポスト。
今回計29社のマルシェからでた食品残渣は計2.24kg。
それらはコンポストステーションに投入し堆肥に生まれかわらせ、梅小路公園の植栽へ使用されます。
また今回からはリユース食器の活用も始まりました。
各企業様のご協力のもと、一度きりのプラスチックから何度でも再利用できるリユース食器へ移行されました。
リユース品、デッドストック品などの循環マーケット
もの作りを通して循環を学ぶことができる循環ワークショップ
学生や企業が行うサステナブルな取り組みを展示する循環展示
最後に
今回で第4回となる循環フェスはまたさらにパワーアップし、終始大賑わいを見せていました。
開催を重ねることに来場者数と使用済み衣服の回収量も増え、運営側だけではなく参加者一人ひとりの思いもまた巡り巡って一つの大きな流れを作り出しているように感じます。
循環フェスに参加いただく方々のお話を聞いていると、衣服の手放し方を考え直すと同時に、衣服の選び方にも変化が出てきたように感じます。
循環フェスでは、回収したお洋服たちは一度人 の目で一着一着状態を確認し、0円マーケットに並べられたりイベント出品されていきます。
そして回収されたお洋服たちはまた他の誰かの手に渡り、その方のワードローブに並びます。
手放したその先を思い描くと、今持っているお洋服の扱い方が変化するのではないでしょうか。
そこから 少しずつ、お洋服に対する見方・買い方も変化していくように思います。
今回トークイベントのお話しにもありましたが、今私たちが着用しているお洋服たちも、どこかの誰かが、計り知れないほどの労力と時間をかけて、今ある形を作っています。
とても当たり前のことだけど、なぜか忘れてしまう。
物にありふれ、無数の選択肢をとることができる現代ですが、お洋服たちもただの無機質な物質から誰かが丹精込めて作った一着だと思うと、1日でもより長く大切に着用できるかもしれません。
今まで古着や環境に興味がなかった方も純粋にお祭り気分を楽しみながら、物の循環を通じて、未来への責任を考え、自身の消費行動を見直し行動に移すきっかけになる可能性を秘めている循環フェス。
今回もまた循環の輪が、少しずつ、そして確実に広がっているように感じます。
*今後の循環フェス開催情報
HP:循環フェス|古着の回収と再循環のお祭り (junkan-fes.com)
Instagram:循環フェス|古着の回収と再循環のお祭り (@junkan.fes)
LINE:循環ズ (https://lin.ee/xIsxZ80)
*衣類の回収拠点について
RELEASE⇔CATCH | 手放し方に選択肢を。 (release-catch.com)
撮影:堺 俊輔